藤原和博さんの本を読んでいる。
漠然としていた人間関係の概念を整理してくれた項目がある。
それは、「斜めの関係」という概念である。
縦の関係=親、先生、師匠、メンター 従う又は、反発する関係
横の関係=友達、同僚
斜めの関係=近所にいるおじさんおばさん、友達のお兄さんお姉さん、他業種の友人等
菅原さんは、「斜めの関係」を築くことを提唱している。
スポーツで例えてみると、今まで選手とコーチという関係で良好だったコーチが監督に昇格しタとたんに、今までと関係が変わり、良い関係が築けなくなってしまった。他チームの先輩に相談したら、監督から言われている意図が少し理解できるようになり、監督との関係も修復できつつある。
上司、部下など縦の関係のメリットデメリットはそれぞれあるが、やはり多少なりとも主従関係が
伴うので、自由がほしい人にとっては苦痛になるだろう。斜めの関係というのは、利害関係がないから、お互いにフラットな意見交換ができるというのが、利点である。この利害関係のないフラットな意見交換ができる人がたくさんいるというのは、自分の人生においてメリットになる。
人が嫌いな人には、当てはまらないかもしれないが、優れた人間性を伴った人に出会うと、「人っていいな。」と思うものである。ただしあなたにそれを受け取る感性と心の状態がないとそれを感じることはできない。
ぎすぎすした人間関係ばかりだったなと自分の過去を振り返ったとき、誰が悪かったとかではなく、縦と横の関係が強固過ぎて、苦しすぎたなと思う。斜めの関係という概念があったら、その当時もう少しその局面を上手に打開できていたかもしれない。
大人で考えると、会社以外の趣味やサークルなどのグループに所属することが、斜めの関係を構築することになるだろう。一度きりの人生、自分の責任のもとでやりたいことを全部やるというのが、私の持論である。一瞬たりとも無駄にせず、やりたいことは全うしたい。現実的にたくさんの障壁はあるが、そういう気持ちでそこに向かって進んでいくことも人生の1つの楽しみ方だと思う。
∞感謝∞
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