近年、断捨離がブーム?となっている。
物が豊かな日本において、本当の幸せとは何かという部分にフォーカスする人が増えている。
物がない時代を経験した世代は、執拗にものを持ちたがる。
物があふれている時代の世代は、自分にとって必要なものしか持たない傾向にある。
価値観は人それぞれなので、正解も不正解もないし、自分の価値観に基づいて生きればいいし、
また自分との違いを許容できる人が増えてほしいとも思う。
今、私は断捨離を実践している。断捨離経験者は共感してもらえると思うが、断捨離と一言で言っても
そんなに簡単な作業ではない。物理的に大変という意味ではなく、物を捨てるというプロセスにおいて、自分と向き合う行為に苦痛が伴うのだ。
「捨てようかな~。やっぱり残そうかな~。」
これの繰り返しである。
「まだ使えるかも?もったいない?とりあえず持っておこう。やっぱり捨てような。」
こんな自問自答を繰り返しながら、1つ1つものと向き合っていく。
そして、1つの決断をして1つものを捨てる。・・・また1つまた1つと捨てていく。
物によっては、覚悟ともいえるくらいの心の葛藤を経て捨てるものもある。
1回1回の判断、決断が真剣勝負である。
そして、この自分との真剣勝負の後は、物が減るとともに、心も軽くなっている。すっきりするし、なぜかエネルギーがわいてくる。それは、自分にとって本当に必要なものが、研ぎ澄まされてくるからだろう。心の中に自分の中の優先順位や本当に大切なものが見えてくるので、取捨選択に迷いが減ってくるのだ。これはとても清々しい気持ちになるし、自信がみなぎってくる感覚にもなる。
誤解してほしくないのは、無暗やたらに物を捨てているわけではないこと。大切なものは残すし、愛情をもってそれを使うのだ。そして物が減ることで、わずかな変化に気が付くことができる。この変化に気づくことで、人の感情の変化やビジネスチャンスに気づく感度が高まっていく。さらに思考がシンプルになるので、本質的に大切なことに気づけるようになっていく。
人は色々なことに思い悩む。もしあなたが今日々悩みに苦悩しているのであれば、断捨離をお勧めしたいと思う。悩みというのは、ある意味で虚像である。悩んでいることを書き出したり、部屋を断捨離することで思考がシンプルになり、悩みの本質に気づくことにつながっていくだろう。
∞感謝∞
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